講義/早稲田大学/データベース設計/ERモデル

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講義概要
概念モデルを記述するために用いられる実体関連モデルを説明する.
資料
Media:Basic-2-er.pdf (2012/10/9 更新)
演習問題

表記法

ERD.png

本講義ではPeter Chenの1976年の論文[1]で用いられた表記を採用している.他にもIDEF1X, Bachman notation, Baker's Notation, IE (Information Engineering)などの類似の表記法がある.

左図にこれらの表記法で多対1の関連を表記した例を示す.

  • Chenの表記では関連は菱形で表され,3つ以上の実体集合が参加する多項関連を表現することも可能であるが,他の表記法では2項関連しか表現できない.
  • Chenの表記では関連の線の終端は何もないか矢印かの2通りしかなかったが,その他の表記ではさまざまな表記(foot notation)が存在する.

Crow's Foot Notation

Crow Foot Notation.png

Crow's foot notation (カラスの足表記) は関連を表す線の末端の形状により,関連の多重度(cardinality)を表現する方法である.Baker's notation, IEなどで採用されている.

説明 記号 多重度
単一ハッチ(と白抜き円) crow-0or1.png 0または1
クロウズフット(と白抜き円) crow-0orN.png 0以上
クロウズフットと単一ハッチ crow-1orN.png 1以上
二重ハッチ crow-1.png ちょうど1

多項関連

Chenの表記に従うと,関連は菱形を用いて3個以上の実体集合を関連付けることが出来る.3個以上の実体集合が参加する関連を多項関連と呼ぶ.

IDEF1XやIEを含めてその他の表記法は,2個の実体集合を直接線分で結んで関連を表すため,Chenの記法と比べて次の制約がある.

  • 多項関連を直接表現することができない.
  • 関連に属性を付与することができない.

教科書§2.2.3 (p.20) で説明した方法を用いれば,多項関連や属性のある関連を2項関連の組み合わせで表記することが出来る. ただし,関連の多重度の情報が失われてしまうので,多項関連は厳密には2項関連の組合せで表現することはできない.

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