電力消費量調査の調査

出典: Fukudat

WWWを情報源として,過去に行われた国内外の電力消費量調査を調べた. それぞれの調査結果と調査方法の概略を記す.

目次

データセンタの電力消費と冷却に関する調査 (2006年)

ZDNet Japan White Paper Library に収録されていた AMD の White Paper (ローカルコピー). データセンタにおける電力消費と冷却について,独立系調査会社のStrategy Groupが行った意識調査結果と,デュアルコア・プロセッサが果たす役割について紹介している.

基本的にはデータセンター管理者・意思決定者に対する聞き取り調査を元に結果をまとめている. 意識調査であって電力消費量に関して一切定量化していないため,残念ながらあまり参考にならない.

待機時消費電力 (1999年-2005年)

財団法人省エネルギーセンター による待機省電力に関わる一連の調査[1]

  • 待機時消費電力調査報告書(平成17年度)
  • 待機時消費電力調査報告書(平成16年度)
  • 待機時消費電力調査報告書(平成15年度)
  • 待機時消費電力調査報告書(平成14年度)
  • 家庭における待機時消費電力調査(平成13年度)
  • 家庭用エネルギー待機時消費電力調査(平成12年度)
  • 家庭における待機時消費電力調査(平成11年度)

これら全ての調査を精査したわけではないが,概ね次のような方法で調査が行われているものと理解した.

  1. 家庭で所有されている機器の使用実態調査 (機器の保有率と待機時間を一般家庭へのアンケートにより調査)
  2. 家庭で所有されている機器の待機消費電力実測調査(旧機種の待機時消費電力を実測により調査)
  3. 販売店で売られている機器の待機時消費電力調査(新機種の待機時消費電力をメーカーへのアンケートにより調査)

使用者(この場合一般家庭)とメーカーに対してそれぞれアンケート調査を行う手法は参考にできるかもしれない.

省エネルギーセンターは他にもさまざまな調査を行っている[2]

石炭消費量で測るインターネット (The Internet Begins with Coal) (1999年)

1999年に Mark P. Mills によって行われた調査 [3] (ローカルコピー).

インターネットが消費する電力は1998年時点で US 全体で消費される電力の 8%,10年で50%に達すると報告.センセーショナルな結果である.しかし,次項の調査はこの結果は誤りであると指摘している.

関連記事
Google のキャッシュから復元したプレスリリース記事.

Electricity Used by Office Equipment and Network Equipment in the U.S. (2000年)

Lawrence Berkeley National Laboratory によって 2000年に行われた調査[4] (ローカルコピー). 全米でオフィス機器とネットワーク機器によって消費される電力の総量は年間 74 TWh で,全体の 2% 程度であると報告している.

算出フロー
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算出フロー
この調査方法は概ね以下の通り.
  • まず Office Equipment, Netowk Equipment それぞれを 11種類,6種類に分類.
  • それぞれの種類について総数を出荷台数情報(または売上高と価格)とライフタイムから推定.
  • それらを用途(家庭,商業,産業)に分類し
  • それぞれの用途ごとの使い方と機器の電力消費量から,全体の総電力消費量を割り出している.

(図「算出フロー」を参照)

関連記事
Hotwired Japan 記事:米国調査報告:コンピューターの消費電力は総電力需要の2% (2001/2/5) (記事のローカルコピー).1999年に行われた Mark Mills の「石炭消費量で測るインターネット(The Internet Begins with Coal)」では,インターネットが消費する電力は全体の 8% と報告していたが,それとは大きく食い違っている.Mills の報告は個々の機器の電力消費量を過剰に見積もっているということらしい.

EPA Report on Server and Data Center Energy Efficiency

http://www.energystar.gov/index.cfm?c=prod_development.server_efficiency_study

情報量自体の調査