データベース論文の提出先
出典: Fukudat
データベース関連の論文の提出先へのリンク集.リンクをたどれば投稿方法などがわかる(はず).言葉の意味がわからない人は,末尾に掲載した用語の説明を参照すべし.論文の中身の書き方が知りたい人は論文の書き方を参照されたし.
目次 |
国内学会
dbjapanというデータベース学会のメーリングリストに論文募集 (Call for Papers) が投稿される.
全国大会
- 情報処理学会 全国大会
- 毎年3月に開催 締め切りは11月 (査読なし)
- FIT 情報科学技術フォーラム
- 毎年9月開催 (査読ありと査読なし) 査読ありの締め切りは4月,査読なしの締め切りは6月.
研究会
- 情報処理学会 データベースシステム研究会 が主催の研究会(=会議) (査読なし)
- 年2回程度 (2006年は1月と5月)
- 電子情報通信学会 データ工学研究専門委員会 が主催する第1種研究会 (査読なし)
- 年3回程度 (開催時期は未定)
- 投稿要綱
ワークショップ・シンポジウム
- DBWS (データベースワークショップ)
- 毎年夏,地方で開催 5月締め切り (査読なし)
- DBWeb (データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム)
- 毎年12月に開催 9月締め切り (査読あり)
- DEWS (データ工学ワークショップ)
- 毎年3月開催 12月締め切り (査読あり)
論文誌 (どれも査読あり)
- Journal of DBSJ (旧 DBSJ Letters)
- A4版6ページの速報性を重視した論文誌.(私は編集委員を勤めている)
- 情報処理学会 論文誌(トランザクション) 「データベース」 (通称 TOD)
- データベースシステム研究会が主体となって運営している論文誌.より研究の完全性を重視している.(私は以前編集委員を勤めていた)
- 情報処理学会 論文誌
- 情報処理学会のメインの論文誌.
- 電子情報通信学会 論文誌 情報・システム:D
- 他に A 基礎・境界 / B 通信 / C エレクトロニクス があるが,データベースは D 情報・システム でしょう.
国際学会
国際会議
どれも,ふつう査読あり.公用語は英語.dbworld というメーリングリストに Call-for-Papers が告知される.
- International Conference on Extending Database Technology (EDBT)
- 2年に1回ヨーロッパで開催されている会議.比較的通しやすい気がする.
- International Conference on Data Engineering (ICDE)
- 毎年春に開かれる.6月ごろ締め切り,10月ごろ採否決定.2005年には東京で開かれた.
- Very Large Data Bases (VLDB) Conference
- 毎年夏に開かれる.2月ごろ締め切り,5月ごろ採否決定.
- アメリカ,アジア,ヨーロッパを順番に回っている.以前はそれぞれの地域に Program Committee があったが,今は Core Database Technology, Infrastructure for Information Systems, Industrial, Applications, and Experience の3トラックそれぞれに Program Committeeが存在するように改組された.
- ACM SIGMOD Conference / Symposium on Principles of Database Systems (PODS)
- 毎年5月ごろに開かれる.11月ごろ締め切り,1月ごろ採否決定.
- SIGMOD と PODS は独立した Program Committee をもって運営されている会議だが,同じ場所で同じ時期に行われている.北米の東海岸・中部・西海岸を順に回ってきたが,最近フランス(パリ)と中国(北京)に進出した.
国際論文誌
どれも,ふつう査読あり.公用語は英語.
ここではデータベースに関係の深いものだけを列挙する.より完全なリストは,例えばここ を参照すること.
- IEEE Transactions on Knowledge and Data Engineering
- ACM Transactions on Database Systems (TODS)
- The VLDB Journal
用語の説明
コンピュータ関連学会 と重複するところもあるが,用語を解説する.
基本的に投稿された論文が必ず発表・掲載されることになっているとき,「査読なし」と表記している.無論,公序良俗に反する内容や,まったく関係のない話題の論文を投稿したときは,拒絶されることもありえる. 一方「査読あり」は,匿名の査読者(通常複数)が投稿された論文を審査し,一定の基準に達していると判断された場合に発表・掲載(=採録(Accept))される.そうでない場合は不採録(Reject) になると言う.
「学会」は通常,社団法人情報処理学会のような組織のことを指し,その学会組織が主催する会合をその種類によって「国際会議」,「シンポジウム」,「ワークショップ」などと呼ぶ.ここではこれらを単に「会議」(Conference)と総称することにする.全国大会もこの会議の一種である.公用語として日本語が用いられる会議を「国内会議」,英語が用いられる会議を「国際会議」と言ってよいだろう.
「研究会」(Special Interest Group or SIG) は特定の技術領域に興味のあるメンバーを集めた学会内の組織を指すのが基本だが,同時にその研究会組織が主催する会議を指すこともある.
余談だが,学会やその下部組織であるwiki-ja:研究会研究会が主催する会議のことをなんとなく学会と呼んでしまうこともよくある(例:「先週,九州で開かれた学会(実は,情報処理学会が主催する会議の一種である全国大会の意味)に出席してきた」など).
会議が査読ありの場合,その会議に投稿された論文(時に完全な論文ではないことから,Extended Abstractなどと呼ばれることもある)は,プログラム委員会 (Program Commitee)のメンバーにより,分担して査読が行われ,採否が決定される.会議に論文が採録されると,その論文は予稿集(Proceedings)に掲載され出版される(最近では電子的に出版されることも多い).それと同時に,会議の席で口頭発表(Oral Presentation)する機会が与えられるか,論文の内容をポスターとして掲示して参加者とディスカッションを行うポスターセッション(Poster Session)での発表機会が与えられるのが普通である.論文を投稿する方法は,それぞれの会議(のプログラム委員会)が定めている.
大きな国際会議では,その前後に比較的新しい話題を扱う「ワークショップ」(Workshp)が併設されていることが多い.例えば,Workshop on Research Issues on Data Mining and Knowledge Discovery (DMKD) はACM SIGMOD Conferenceに併設されたデータマイニングに関わるトピックを扱うワークショップである.このようなワークショップが単独で開催されることもある.
「論文誌」は Journal とか Transaction とも言われ,まとまった研究成果を記録する (journal) するための刊行物である.定期的に出版されていることが多い.最近では電子的にも出版されることが少なくない.研究者は論文原稿(Manuscript)を論文誌の定める投稿方法で投稿する.特別なトピックを時限的に扱う「特集号」(Special Issue)などの企画でない限り,通常いつでも投稿できる.
論文誌には(通常複数の)編集委員(編集者; Editors)決められている.論文誌に投稿された論文はそれを担当する編集委員が1名決められ,その編集委員が任命する複数の査読者(査読委員; Referee or Reviewer)が論文の内容・品質を審査する.査読者の報告に基づいて,最終的にはその編集委員が(あるいは編集委員会において審議して)論文の最終的な採否が決定される.投稿された論文に問題があり,そのまま採録することは出来ないが,ある程度の修正を加えることで採録可能になると判断された場合,「条件付き採録」という決定が下されることがある.条件付き採録になった場合,その論文の著者は,定められた期限の間に条件を満たすように論文を修正して,再提出する.特に国内の論文誌では,条件付き採録として差し戻されるのは,1度限りと決められている場合が多い(付された条件を1度の修正で満たすことが出来なかった場合は,不採録となる).
論文誌によっては査読には数ヶ月単位の時間がかかることが珍しくない.ただし,ACM TODS は3ヶ月以内に査読結果を返すようにしているという.また,情報処理学会のトランザクションは,出版日の決まった各号に対して論文を投稿するので,査読結果は必ず約1ヶ月で返される(このため,編集委員や査読者には大きな負担がかかる).
