データベース論文の投稿先

出典: Fukudat.com

データベース関連の論文の提出先へのリンク集.リンクをたどれば投稿方法などがわかる(はず).言葉の意味がわからない人は,末尾に掲載した用語の説明を参照すべし.論文の中身の書き方が知りたい人は論文の書き方を参照されたし.

目次

1 国内学会

dbjapanというデータベース学会のメーリングリストに論文募集 (Call for Papers) が投稿される.

1.1 全国大会

1.2 研究会

1.3 ワークショップ・シンポジウム

1.4 論文誌 (どれも査読あり)

2 国際学会

2.1 国際会議

どれも,ふつう査読あり.公用語は英語.dbworld というメーリングリストに Call-for-Papers が告知される.

2.2 国際論文誌

どれも,ふつう査読あり.公用語は英語.

ここではデータベースに特化したものを列挙する.より完全なリストは,例えばここ を参照すること.

3 用語の説明

コンピュータ関連学会 と重複するところもあるが,用語を解説する.

3.1 査読あり・なし

査読とはpeer reviewまたはrefereeingのことで,学会と呼ばれる機関の持つべきもっとも重要な機能の一つである.peerすなわち同じ分野の他の研究者が論文を審査・評価して,有用性・信頼性・新規性のある論文だけを採録し誤りや悪意が含むものを排除することで,発表される研究内容の品質を保つ.

基本的に投稿された論文が必ず発表・掲載されることになっているとき,「査読なし」と表記している.無論,公序良俗に反する内容や,まったく学会に関係のない話題の論文を投稿したときは拒絶されることもありえる.

一方「査読あり」は,匿名の査読者(通常複数)が投稿された論文を審査し,一定の基準に達していると判断された場合に発表・掲載(=採録(Accept))される.そうでない場合は不採録(Reject) になると言う.

1度の査読で採否が決定されるケースと,査読者が質問やコメントを付けてそれに回答する機会が与えられるケースがある.時間の制約の強い国際会議は前者,論文誌は後者であることが多い.

3.1.1 参考

岡田先生の「Coffee Break: 査読とは」

3.2 学会 vs 会議

学会」は通常,社団法人情報処理学会のような組織のことを指し,その学会組織が主催する会合をその種類によって「国際会議」,「シンポジウム」,「ワークショップ」などと呼ぶ.ここではこれらを単に「会議」(Conference)と総称することにする.全国大会もこの会議の一種である.公用語として日本語が用いられる会議を「国内会議」,英語が用いられる会議を「国際会議」と言ってよいだろう.

研究会」(Special Interest Group or SIG) は特定の技術領域に興味のあるメンバーを集めた学会内の組織を指すのが基本だが,同時にその研究会組織が主催する会議を指すこともある.

余談だが,学会やその下部組織である研究会が主催する会議のことをなんとなく学会と呼んでしまうこともよくある(例:「先週,九州で開かれた学会(実は,情報処理学会が主催する会議の一種である全国大会の意味)に出席してきた」など).

会議が査読ありの場合,その会議に投稿された論文(時に完全な論文ではないことから,Extended Abstractなどと呼ばれることもある)は,プログラム委員会 (Program Commitee)のメンバーにより,分担して査読が行われ,採否が決定される.会議に論文が採録されると,その論文は予稿集(Proceedings)に掲載され出版される(最近では電子的に出版されることも多い).それと同時に,会議の席で口頭発表(Oral Presentation)する機会が与えられるか,論文の内容をポスターとして掲示して参加者とディスカッションを行うポスターセッション(Poster Session)での発表機会が与えられるのが普通である.論文を投稿する方法は,それぞれの会議(のプログラム委員会)が定めている.

大きな国際会議では,その前後に比較的新しい話題を扱う「ワークショップ」(Workshp)が併設されていることが多い.例えば,Workshop on Research Issues on Data Mining and Knowledge Discovery (DMKD)ACM SIGMOD Conferenceに併設されたデータマイニングに関わるトピックを扱うワークショップである.このようなワークショップが単独で開催されることもある.

3.3 論文誌

論文誌」はJournalとかTransactionsとも言われ,まとまった研究成果を記録する(journal)するための刊行物である.定期的に出版されていることが多い.最近では電子的にも出版されることが少なくない.研究者は論文原稿(Manuscript)を論文誌の定める投稿方法で投稿する.特別なトピックを時限的に扱う「特集号」(Special Issue)などの企画でない限り,通常いつでも投稿できる.

論文誌には(通常複数の)編集委員(編集者; Editors)が決められている.論文誌に投稿された論文はそれを担当する編集委員が1名決められ,その編集委員が任命する複数の査読者(査読委員; Referee or Reviewer)が論文の内容・品質を審査する(上記査読あり・なし参照).査読者の報告に基づいて,最終的にはその編集委員が(あるいは編集委員会において審議して)論文の最終的な採否が決定される.投稿された論文に問題があり,そのまま採録することは出来ないが,ある程度の修正を加えることで採録可能になると判断された場合,「条件付き採録」という決定が下されることがある.条件付き採録になった場合,その論文の著者は,定められた期限の間に条件を満たすように論文を修正して,再提出する.特に国内の論文誌では,条件付き採録として差し戻されるのは,1度限りと決められている場合が多い(付された条件を1度の修正で満たすことが出来なかった場合は,不採録となる).

論文誌によっては査読には数ヶ月単位の時間がかかることが珍しくない.ただし,ACM TODSは3ヶ月以内に査読結果を返すようにしているという.また,情報処理学会トランザクションは,出版日の決まった各号に対して論文を投稿するので,査読結果は必ず約1ヶ月で返される(このため,編集委員査読者には大きな負担がかかる).